(雑記)安い予算でも引き受けるか断るかという議論

前回のエントリーで予算相場についてお話をした。予算相場に関してはネット上でもなかなか明記されることは少ない議題なので業界から干されないか、内心はびくびくしている。笑

さて、ここまですこし硬いお話が続いたので今回はとりとめもない話題を書いてみようと思う。この業界に長くいると色々なお仕事の相談をうけることがある。

大抵のお客さんはうちのHPにいきなり訪れるというわけでなく、大手の業者さんのHPをいくつか見たり、あるいは見積りをとったけれどあまりの予算との差に驚いて別の候補をさがしているうちに気づいたらここにたどり着いたという方が多いようだ。(web宣伝にお金をかけていないので仕方ないのだけれど)

それはとても有りがたいことなので特に問題はないのだが、一点対応に困るときがある。それは余りにも予算が少ない場合だ。

そういう案件は、単に断れば良いだけの話なのだが、もともとお金儲けだけを目的とした活動をしてきたわけでなく、パフォーマンスをもっと世に広げたい、すこしでも多くのひとに楽しんでもらいたいと思い、利益なしでもご紹介や調整役をすることはこれまで特に苦ではなかった。

巷でよく聞く話で、安い仕事を断ればもっと利益が出るという話がある。確かにその通りだろう思う。けれど、どうもしっくりとこないのだ。僕自身、年に1~2回ではあるが初心を忘れぬようにとボランティアとして地方や施設を回る活動を続けている(それでも最低限の経費はいただいているが)。プレッシャーが少ない分、気持ちが楽だったり新しいことにトライできたりする。それに新しい発見もあるものだ。そんななかで経験することや出会う人達から刺激をもらったりときに新しい仕事を紹介してもらえることも意外と多いのだ。新しいご縁が広がっていくと思えば決して悪い話だけではない。

パフォーマー達(ここでは主に学生やセミプロ)も季節やタイミングによっては安い金額でも出演したいという者もいる。両者がマッチングして業界がより良くなっていくのであればこれは願ってもないことである。そうやって次の世代が育っていけばいいなと思う。

ご依頼主さんに知っておいてほしいのは同じジャンル(大道芸とかマジック)でも予算が違うとほんとうにクオリティーは目に見えて違ってくるということだけ。大事なイベントならやはり予算はあるに超したことはない。予算がやすくなるほど、パフォーマンスのクオリティーは運まかせになるのは致し方ないわけです。

それでもやはりお客さんの出せる予算のなかで、できる限り良いものを提案していきたいという想いは昔から変わらずあって、今日もまた頭をひねりながら、その葛藤のなかで知恵を絞っていくのである。


記) アークサン代表 山口

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