パフォーマンス用のヘッドセット(ピンマイク)の選び方とコスパの良いものを紹介します(パフォーマー向け)

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「マイクどんなの使ってますか?」いろいろなパフォーマーと会うと出てくる楽屋トークのひとつです。1セット数万円の買い物なので失敗しながら誰もがいろいろ試して購入というわけにいきませんね。私自身も知り合いの大道芸人が使っていて紹介してもらったものを購入しました。やはり同じような現場・舞台で使われて実績のあるものが安心して購入できます。いまでは私が紹介する側になって周りのパフォーマーに聞かれたら自分が使っているものをお勧めています。ちなみにこんな機種(上の写真はひと昔前の¥42,000くらいのもの)。

ここでは専門的な話はひとまず置いといて、パフォーマンスに使う前提で最低限知っておくと役立つ知識を紹介します。


・演奏家も気に入った音質とコスパ

すこし前に現場で一緒になったフルート演奏の女性がショーで使うピンマイクを探しているという事で私が使っているものを紹介しました。フルート演奏の方は普段レストランで定期的に演奏していて、これまでは有線のヘッドセットを使っていたとのこと。もちろん有線のマイク(コードあり)ということなので、10mとか20mのコードを音響機材に繋いで会場内を歩き回ると、動ける範囲も限られてくるし、コードが絡まることもあるということで困っていたそうです。なにより見た目が格好悪い。ドレスの中を通してスカートの裾からコードを引きずっている。ということで安くて使える無線のヘッドセットを探していたそうです。

私のヘッドセットを貸してあげたところ、大変気に入ったようで後日ヘッドセット購入されたそうです。演奏家の方が気に入ってくれるくらいなので、音質もそれなりに使えるみたいです。


・ワイヤレスマイクの予算

さて、このワイヤレス(無線)のヘッドセットですが様々な種類があります。安いもので1~2万円くらいから、映画撮影やテレビロケに使うような高級品だと70~80万円ほどするものもあります。ではパフォーマンスでホテルやホール、野外ステージ、大道芸に十分に使えるのはいくら位の物を用意すればいいかと聞かれるとパフォーマンスMC用には私は3~4万円くらいの物をオススメします(音響のプロからみるとかなり安い部類に入るようですがパフォーマーがショーで使うには十分という意味です)。歌や演奏がメインという場合はもうすこし高いマイクが良いみたいです。

さてそのワイヤレスマイクに必要な機能で覚えておきたいものをあげると

・B帯(800Mhz)

・チャンネル 6~8以上

・ヘッドセットタイプ

・単一方向性マイク

・(デジタル)

は押さえておきたいところです。


順に解説すると

・B帯(800Mhz)とは

(正確には806.125~809.750MHz)

かなり大ざっぱにわけて「A帯、B帯、C帯、2.4Ghz帯」と種類があるなかで

「A帯」は事前に申請が必要で主に音響のプロが使う

「B帯と2.4帯」は誰でも使える、

「C帯」はインカムなどに使われる

ということ。最近では2.4Ghz帯のワイヤレスマイクも家電量販店に3~4万円ほどで売っているのですが、パフォーマンスにはオススメしていません。自動で空いている周波数に切り替えてくれる便利機能を備えているモデルが多いのですが、実はこの2.4GHz帯というのは携帯機器のWi-fiと同じ帯域で、イベント会場などでたくさんの人がスマホやipod、PCなどを使用すると混線したり空いている周波数が見つからなくてマイクの音が頻繁に途切れることがあります。

よって最後に残った「B帯」がパフォーマーにとって一番の実用的なのでこれをオススメするわけです。最大の注意事項としては近くの商業施設や音響さんの別のワイヤレスマイクと混線しないこと。ショーで使うときは事前にワイヤレスマイクを使用する予定を伝えましょう。


・チャンネル

チャンネル(周波数)の切り替えは少なくても6~8チャンネルは欲しいところです。このチャンネルが多いほど、空いている周波数を見つけやすくなります。多ければ多いほど良いです。私はこれまで空きチャンネルがなくて使えなかった経験はありませんが、もうすこし多いほうが安心です。イベント会場やステージでは音響担当さんに本体ごと全部渡してチャンネル(周波数)の設定をしてもらうのが確実です。

最初に紹介した機種を複数用意して、同時使用する場合は大体2~4名まで。


・ヘッドセット

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パフォーマンスでワイヤレス(無線)マイクというと、ピンマイクとヘッドセットがあります。それぞれマイク部分の形が違うだけでピンマイクは胸元や襟に、ヘッドセットは頭から口元にとりつけます。パフォーマンスでマイクを購入するなら出来る限りヘッドセットをオススメします。ピンマイクでは声を拾いにくいため音量をあげると衣装のスレや風の音など雑音を拾いやすくなるので注意が必要。

ピンマイクは動きの少ない司会者やタレントさんが使うイメージですね。ホテルやホールなどでピンマイクしか使えない場合はボリュームをすこし小さめにするか、雑音が入るのを覚悟して使うしかなさそうです。


・単一指向性マイク

無指向性マイクと単一指向性マイクがあります。無指向性は360度の全方向からの音を拾い、単一指向性はマイクが向いている一方向からの音を拾います。通常のパフォーマンスでは単一指向性がオススメです。マイクを口元に向けて固定しておけば声だけを拾ってくれます。

ダンスで激しく動いてマイクの向きが変わったり位置ズレやすいなら無指向性も検討してもいいですね。無指向性のヘッドセットも十分使えます。


・(デジタル式)

ワイヤレスマイクにはデジタル式とアナログ式のものがあります。私が持っているのはアナログ式で、ショーでは十分使えていますが、もし予算に余裕があるならデジタル式の物もあります。アナログよりも値段が跳ね上がって、10~15万円以上します。混線や別の電波による干渉などで「ブーン」という大きいノイズが入らないそうです。パフォーマンスでは何か音のトラブルがあっても大抵は喋りや動きでフォローできるので無理にデジタルを購入しなくてもよさそうですが、音楽や歌メインの場合はデジタルをオススメします。


以上、パフォーマー向けのワイヤレスマイクのご紹介でした。いま持ってるのが安くて使い物にならない、これから欲しいという方はこれを参考に購入を検討してみてはいかがでしょう。


記) アークサン代表 山口

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