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SAFTY

ファイヤーパフォーマンスの安全について

「ファイヤーパフォーマンスの安全マニュアル」




1. 消火用品

 1-1. 水、タオル

 火を消すために必ず用意するものが水です。ファイヤーパフォーマンスの最中に燃料が燃え尽きるまで使うことは、ほとんどありません。次々と出てくるパフォーマンスの演目の途中で、道具を入れ替えます。舞台のそでまで行きそこで道具についている火を消します。 その際に使うのがタオルです。水を十分に含んだタオルを覆いかぶせて消火します。 これにはいくつかの効果があって水で火を消すこと以外にも、タオルを火に覆いかぶせる(完全に覆います)ことで空気を遮断することです。これによって一瞬で火を消すことができ、更に室内でパフォーマンスする際はタオルをしばらく覆いかぶせたままにすることで消火後の煙を部屋に充満させません(消火後に出てくる白い煙はとてもケムたいです)。さらに万が一、衣装や 周囲の物に火が飛んだ場合にも、この消火が早くて確実です。ショーの際にはこのタオルを複数用意します。

 1-2 消火器

 通常は上記の濡れたタオルを使用しますが、万一に備えて携帯式の消火器も常備しています。

 1-3 バケツ

 水を溜めておくバケツです。濡れたタオルとセットで常備しておきます。

 1-4 シート

耐熱、難燃性のシート。ホームセンターなどで購入できます。ビニールシートを少し分厚くしたような見た目のものです。室内やステージでパフォーマンスする際は床に直接置いたり擦ったりするような演出はもちろん避けます。しかし完全に対策する場合は床や壁の全面にこのシートを貼り、燃料や焦げから守ります。ピットの周囲に敷くことで火を消した直後の熱い道具を並べても床を守ります。

2. 燃料(油)

 2-1 種類

燃料の中でも比較的安全な(それでも危険物です)灯油。そのなかでもエコ灯油を使用します。価格は18Lで4,500円前後。通常の灯油よりも高価ですが、煙や匂いがはるかに少ないためこちらを使用します。

 2-2 油切り

ショーの準備として、道具の先端に巻いたファイヤー専用の布(ウィッグといいます)に灯油を浸したら工業用の手袋をつけた手で十分に絞りとります。これによって演技中に床に灯油が落ちるのを防ぐ大事な作業です。

3. 使用道具

 3-1 道具の紹介

ファイヤーポイ、ファイヤースタッフ、ファイヤートーチ、ファイヤーフラフープ、ファイヤーファンズ(扇子)、ファイヤースネーク、火炎噴射(インジェクション)など

 3-2 管理

ショーの前には必ずメンテナンスをします。具体的には、ネジの締め付け確認、ウィッグのほつれや消耗の確認、消火器のチェックなどです。

 3-3 置き場所

灯油をつけて準備ができた道具は専用の道具掛け、あるいはトレイの上に置きます。床を汚さないように、地面において土や小さな石がウィッグにつかないようにします。

 3-4 ウィッグ

ウィッグとはファイヤー道具の火がつく部分の特殊な布です。金属を編み込んだ丈夫な布でそれぞれの道具の先端に巻き付けて更にネジや針金で固定されています。このウィッグに灯油を染み込ませることで、ウィッグが媒体となり灯油がすこしづつ燃えていきます。ウィッグのサイズと染み込む灯油の量によりますが、小さいウィッグで2~3分、大きいウィッグで10~20分は燃え続けます。前述のとおりでショーではひとつの道具を最後まで燃やし続けることは珍しいです。1~3分ほどの短い演目ごとに演者あるいは道具を入れ換えてお客様を飽きさせません。舞台の袖ですぐに消火していきます。

4. ピットとは

ファイヤー用の道具や消火器などを舞台の袖に配置する場所。ここで灯油づけ作業をすることもあります。燃料の灯油があるため基本的に火気厳禁です。イベントや舞台によっては柵で囲うなどして関係者以外は立ち入り禁止にします。

5. 火吹き

灯油を口に含み、上空に向かって一気に吹き出します。ほんの1~2秒。一瞬ですが巨大な炎を空に描きます。とてもインパクトのある芸です。屋外でお客様と十分に距離(4~5m)があって、風がないときだけ披露できる大技です。

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