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LED旗(VISION-FLAG)とは?LEDスクリーンの作り方と仕組み

LEDの旗が話題となっています。多数のLEDを仕込んだ大きな旗に文字や映像を出せるパフォーマンス用の旗の紹介とその仕組み・作り方についてご紹介します。

アークサンはLEDパフォーマンスの専門チームとして一流ホテルや豪華客船、アーティストライブ、国体オープニングや1万人規模の記念式典などでパフォーマンス活動をしております。

【2020年8月15日追記】

LEDパフォーマンスのアークサンでも、LEDフラッグを独自に開発しました。

紹介映像は以下の「LED旗フラッグ(ステージ用)の映像紹介」の記事をご覧ください。

【目次】

  1. LEDの旗とは(LEDフラッグ)
  2. LEDスクリーンの仕組み
  3. その他のLED技術(ガラス内臓LED)
  4. 今後の技術予測

1.LEDの旗とは(LED FLAG)

元々は、mplusplusが開発したLEDの旗で、2019年にエグザイルのライブで利用され音楽とダンス、ライブステージと連動するパフォーマンス用のものです。イベントの開会式やよさこいの旗などにも使えそうなアイテムです。


昔私が見たことがあるLEDのスクリーンは「横3m×縦2m」ほどのサイズのものでした。布状で薄く運搬の際にはくるくると巻き取ることもできます。ただし大きな電源コンセントが必要で、LEDの制御装置も複雑で、人が気軽に持ち運んだり旗のように人が振りまわせるようなものではありませんでした。

しかし、今回開発されたLEDの旗はバッテリー駆動かつ振り回せるサイズと重量にまで軽量化が施されており、人が手で持って運べるというのは開発力の高さが伺えます。

我々が普段ショーで使っているグラフィックポイ・ビジュアルポイにも共通することですが「光を人が操るエンターテイメント」という「人力感・アナログ感」がお客様に感動し喜んでいただける最大のポイントかと思います。(そうでなければCGやテレビモニタ、プロジェクタで流した方が遥かにキレイな映像を映し出せます)

2.LEDの旗の映像技術

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LEDテープを並べたイメージ

では、LEDでどのように模様や映像を出しているか簡単にご紹介します。

これは技術的には数年ほど前から使われているもので、例えば薄い布状のものにLEDテープをぎっしりと敷き詰めてスクリーンを作ります。LEDチップが数千〜数万個並び、それぞれ一つのLEDチップを1ドットとして光らせます。つまり昔のブラウン管テレビより遥かに画質の荒いテレビのイメージです。

そこにパソコンからそれぞれのLEDチップがどのタイミングでどの色を何秒間光らせるか専用のプログラムで作成し、LEDにこれを読み込ませることでディスプレイとして映像として流すことが可能となります。

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Flexible LED Screen (1)
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LED-flexible-screen (2)

海外ではFlexible LED Screen(直訳:柔軟なLEDスクリーン)と呼ばれており、なんと製作キットまで販売されています。サイズ1m×1mのものでだいたい7〜8万円、5m×4mのもので「40万円」ほどするようです。youtubeでは数時間(数日?)かけて製作している様子を撮った映像も公開されています。

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ただし、複雑な配線と制御装置、電源などが必要でパフォーマンスに使えるような代物ではなさそうです。ちなみに電気配線周りは収縮チューブという、熱をかけると縮む素材で密封するのでLEDテープに多少の水がかかっても大丈夫なようです。

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参考までに下に動画を貼っておきます。

3.ガラス埋め込みのLED

同じような技術の応用としては、ディスプレイやショーウィンドガラスにもLEDは使われています。

下の映像は東京銀座の日産ショールームの紹介映像(映像48秒〜、1分20秒〜)。映像は一瞬しか映っていませんが、こちらは透明のガラスに無数のLEDのチップを埋め込み、電気配線もほとんど透明のものをガラスに埋め込んでいます。

ガラスなので向こう側は透けているため、見えない壁に光の模様が浮き出ているように見えます。私が見たものは高さ2〜3mで横幅は20mほどに張られた透明のガラスにLEDチップがびっしりと埋め込まれておりとてもキレイなものでした。

銀座の近くによる際はぜひ立ち寄って見てはいかがでしょうか。無料で入れます。

4.今後の活用

先に述べたとおり、大きな式典やライブ、フェスなどで今後このLEDの旗は見られる機会が増えることでしょう。揺らめく旗に映像が映っているというのはとても新鮮な体験かと思います。

うちでもこのLEDの旗を取り入れるべきか議論を進めています。今の所は必要ないかなという結論に至っていますが、面白そうなアイテムなので今後も研究を進めていきます。

※2020年夏、アークサンでも独自に開発をすすめLEDフラッグ導入しました


ここで、がらっと話は変わりますが、以前LGが製品化した巻き取り式テレビは皆さんの記憶にも新しいと思います。(2019年内には発売予定)

まだまだ先の話ですが、このような巻き取り式のテレビが未来の技術で超小型化された時、LEDの旗はさらなる進化を遂げ、未だかつてないパフォーマンス演出ができるようになることは想像に難くありません。そんな未来のパフォーマンスを演じることができる日を楽しみにしています。

LG社の「巻き取りテレビ」

LG社の「巻き取りテレビ」

記)アークサン代表山口 (プロフィール@arksun_led)

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コンラッド東京でのLEDパフォーマンスにて

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